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株式会社キャラバンズ様

情シス担当者の退職で「NBCSS」導入を決断!低コスト&安定運用が期待できる「外部情シス」として活用

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記事インデックス

  1. 高付加価値なデザインワークでゲーム業界でも注目の存在
  2. 新たな情シス担当を雇用する「リスク」とは?
  3. 情シスとセキュリティの知見の高さが導入の決め手
  4. 組織拡大のため「情シスリテラシー」の向上も期待

高付加価値なデザインワークでゲーム業界でも注目の存在

ゲームグラフィックスのCG制作を手がけているキャラバンズ。2013年創業とまだ歴史は浅いものの、『ニンジャラ』『ファイナルファンタジーレコードキーパー』『ドラゴンクエストビルダーズ』『ストリートファイターV』など、ゲーム好きならずとも広く知られるビッグタイトルを多く手がけている。

 

キャラバンズでは、ただ依頼された内容を形にするのではなく、ゲームの世界観まで関わる提案ができることが特徴だ。数あるCGプロダクションとは一線を画する上流工程でのデザインワークを展開し、ゲーム業界でのプレゼンスを発揮している。その理由について、代表取締役の金重保貴氏は次のように明かす。

 

「当社にはゲーム会社でゲーム制作のコア部分に携わっていたメンバーが多数在籍しています。ゲームに関する知識や制作フロー、制作物への理解度の深さはもちろん、『どうしたら人を楽しませることができるか』という命題へ向き合った知見を持っていることが強みです。」(金重氏)

 

そうした高いスキルを活かし、最近ではオリジナルコンテンツの制作にも力を注ぐ。独自ブランドとして展開しているのが「chara.la(キャララhttps://www.charala.jp/)」だ。センシング技術とAIなどを活用したプロジェクションマッピングなどで、新たなデジタル体験を提供している。

 

「たとえば、大画面モニターの前に立って手を振ったりジャンプしたりすると、画面内のキャラクターが反応する『フラットゥーンズ・ライト』をリリースしています。インタラクティブな広告コンテンツとして評価いただき、リリース直後に大型商業施設やデジタルテーマパークなどに採用されました。ただ、人を集めることを目的としているコンテンツですので、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って現在はご提供を中断しています。」(金重氏)

 

金重氏によれば、社名のキャラバンズには「キャラクターズバンク」と「隊商(キャラバン)の2つの意味を持たせている。オリジナリティあふれる作品(キャラクター)を数多く生み出し、多くの人を楽しませたいとの想いと、そうしたクリエイティブ活動をビジネスとして成り立たせるという決意を込めているというが、デジタル化が急速に進む今、さらなる成長が期待される有力企業のひとつであることは間違いない。

 

 

新たな情シス担当を雇用する「リスク」とは?

一方、クリエイター集団だからこその悩みもあるという。

 

「責任あるポジションの人材もすべてクリエイターですので、バックオフィス業務がどうしても手薄になってしまっています。総務や労務関係は外注している一方で、情報システム関連は社員全員のログインパスワードから法人カードの番号など、社内のあらゆる機密事項に触れるため、専任の担当者を配置していました。」(金重氏)

 

その情報システム担当者と金重氏とは、起業前からの付き合い。信頼できる人材であることは疑いようがないが、“ひとり情シス”となってしまっていたため、情報システム関連業務が属人化してしまっていた。そして、そのリスクが顕在化してしまう。

 

「その担当者が一身上の都合で退職することになってしまったのです。もちろん、そのこと自体は受け入れるしかないわけですが、情報システム関連業務をどうするかという決断を迫られました。」(金重氏)

 

選択肢は2つあった。1つは新たな人材の雇用、もう1つは外部サービスの活用。キャラバンズは後者を選択し、ネットブレインズのITアウトソーシングサービス「NBCSS」を導入する。なぜその決断に至ったのか。金重氏は「時間の不足」と、人材を新たに雇用することの「リスク」を理由に挙げる。

 

「前任担当者が退職するまでの時間が短かったので、新たに人材を探して、その方が信頼できるかどうか判断する余裕がありませんでした。また、情報システム関連業務は、携わった時点から機密事項に触れることとなります。新規雇用で信頼関係が十分に構築できていない人材に任せるよりも、契約を交わせば確実に遵守できる企業に依頼するほうが低リスクだと考えました。」(金重氏)

 

たとえ、新たに雇用した社員と機密保持契約(NDA)と締結したとしても、守られるとは限らない。とりわけキャラバンズの場合、ゲーム制作という重い守秘義務が課せられる案件を抱えているため、かなりのハイリスク要因となってしまう。(松尾氏)

 

なお、昨今のゲーム市場は拡大を続けており、2019年の世界ゲームコンテンツ市場は15兆6,898億円(国内市場は1兆7,330億円。いずれもKADOKAWA「ファミ通ゲーム白書2020」より)。ほんのわずかな情報流出が、大手ゲーム会社の株価を大きく変動させてしまうため、神経質にならざるを得ない。

 

 

情シスとセキュリティの知見の高さが導入の決め手

そうした事情もあって、セキュリティ対策に力を入れていたのも、ネットブレインズとのつながりが生まれる契機となった。

 

「当社は、社員数26名(2020年10月現在)の小さな会社ですが、取引先のゲーム会社から安心してもらうために、セキュリティ対策にはかなり配慮しています。その一環として、前任の情報システム担当者が在籍していたときに『WatchGuard(ウォッチガード)』を導入しました。」(金重氏)

 

WatchGuardは、一般的に総合脅威管理(UTM)と呼ばれる分野のセキュリティ製品であり、不正侵入の検知・防御やウイルス対策、スパムメール対策まで広範囲なセキュリティ対策機能が一台に集約されている。一方で、機能が豊富なため設定や運用は決して簡単ではない。各機能の信頼度を見極めたうえで、刻々と変わるサイバー攻撃の“トレンド”に応じた対策を打っていく必要もある。情報システムの知見で対応できるレベルではないことは明白だ。

 

「そこで、導入元のベンダに相談したところ、『WatchGuard』の知見を有する数少ないセキュリティサービスプロバイダとして紹介してくれたのがネットブレインズさんでした。情報システム関連のいろいろな相談もできるとのことでしたので、『外部の情報システム部』として活用させていただこうと考えました。」(金重氏)

 

外部の情報システム部――そう金重氏は位置づけているが、情報システム関連業務の“まる投げ”を企図したものではないという。

 

「情報システムの業務は、ある程度までマニュアルがあればこなせると感じています。サーバを管理して、必要に応じてアップデートして、というレベルなら、素人の私たちにも対応できますから。でも一方で、『WatchGuard』の設定や運用もそうですが、緊急時の対応など非常に高い専門性が要求される場面もあります。そのためだけに専属の人材を採用するよりも、高い知見を持ちITアウトソーシングのノウハウも持っているネットブレインズさんにお願いしたほうが、運用面でもコスト面でも優れていると考えました。」(金重氏)

 

 

組織拡大のため「情シスリテラシー」の向上も期待

つまり、「餅は餅屋」との言葉もあるように、「自分でできないことは無理せず、専門家に任せよう」というわけだ。専門性と特殊なスキルを併せ持つクリエイター集団だからこそ、エキスパートの優位性を理解した決断を下したともいえよう。非常に合理的なその思考は、ネットブレインズに対する期待の明確さにも表れている。

 

「ネットブレインズさんには2点の期待をしています。1つは、『WatchGuard』の運用・保守を含めて、情報システム関連でトラブルなどがあった際のヘルプデスクとして。そしてもう1つは、私たちに対するティーチングです。」(金重氏)

 

金重氏がティーチングを望むのは、今後の組織拡大を見据えるからだ。前述したように、コロナ禍で中断しているものの、独自ブランド「chara.la」のデジタル体験は高いニーズがあることがわかっている。また、これもコロナ禍でいったん進行を止めているものの、大阪支社開設も具体的な段階まで進んでいるという。

 

「少なくとも、社員数を今の倍の50名まで増やそうと考えています。そうなれば、社内に情報システムの部署を設置する可能性もあります。そのためにも、『何が起こっていて、何をするべきなのか』を判断できるようにしなければなりません」(金重氏)

 

こうした背景から、本取材の時点で「NBCSS」の導入からわずか2か月しか経っていないのにも関わらず、ネットブレインズとのミーティングはすでに10回以上を数える。コミュニケーションの濃度を深めつつ、情報システム関連業務で必要な意思決定の判断軸を学んでいると金重氏は話す。

 

ある取引先から、ピアツーピアで情報交換をしたいというオファーがあったのでネットブレインズさんに相談したところ、私たちが想像もつかないほどコストがかかる話だということを知ることができ、本当に助かりました。ゲーム業界というだけでも特殊なのに、当社はその中でもわかりづらいポジションにいて、しかもサーバはLinuxベース。こうした状況でも適切なアドバイスをいただけるのは非常にありがたいですね。今後も、情報システムの困りごとを何でも相談できる存在として頼りにしています。」(金重氏)

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